2025年7月14日月曜日

参政党憲法案2025.5

 

参政党憲法案2025.5

 

天皇を神聖視し侵すべからず1-3とすることの意味は、不敬罪による死刑(幸徳秋水らの死刑)を意味する。

 

日本人は「国」を守らなければならない5-2は、徴兵制を意味する。

 

古典素読、神話、修身、武道を必修科目とする。9-3

教育勅語、詔勅、愛国心、祭祀・偉人、伝統行事などを教育は尊重しなければならない。9-4

 

報道は「偏ることなく」、国の政策につき公正に報道する義務がある。16-2

報道・情報通信は国営or自国の資本とする。16-3

 

公務員は情報を漏洩してはならない。16-5

 

(犯罪や「不正取得」による)外国資本(不動産・法人)を没収する。19-3

帰化要件は「国柄の理解度」と「公共の安全」を基準とする。19-4

 

戦争開始は国会の事後承認で可能。20-3

 

「統治」は國体を尊重して行う。22-1

公務員は日本国民でなければならない。22-3

政党の資金は国民だけが拠出できる。23-2

 

国会では各院総議員の1/3が出席すれば、過半数で議決できる。24-3

国会の召集は年1回だけ24-4

「国家の安全」を阻害する国政情報は開示しない。25-3

 

裁判官は心身の故障で罷免する。26-4-1

「国政評価委員会」の設置27-1

 

国民投票実施の要件は、衆議院・参議院のいずれかの議会の総議員の1/3or内閣が必要とする時28-1

成立した法律に関して「一定の期間内に」「一定数」の請願で国民投票が「できる」28-2 曖昧。

 

金融政策は国際機関の干渉を受けない。29-3 国連無視。

国際機関の決定・勧告が、憲法や日本の「慣習」に反すれば、効力を持たない。32-2 国連無視。

 

憲法改正は、各議院の総議員の過半数で発議し、国民投票による有効投票数の過半数を要する。33-1

 

 

 

4 大嘗祭・新嘗祭は国の祭祀である。1-2

5 詔勅は皇祖皇宗の神霊と一体となって天皇が発する。1-3

 

 

 

 

2025年7月13日日曜日

「満蒙「開拓」団史を次の世代に伝えたい~方正友好交流の会総会・講演会」

 

「満蒙「開拓」団史を次の世代に伝えたい~方正友好交流の会総会・講演会」にzoom で参加 20250713(日)

 

 

講師の胡桃澤伸(くるみざわしん)さんは精神科医で劇作家でもあるが、長野県阿智村から、同村の満蒙「開拓」=侵略の歴史を劇にして欲しいと頼まれて子どもたちが主役の劇を作り、その製作の顛末をドキュメンタリー映画にしたものも講演の前に見せてもらった。

 

胡桃澤伸さんの祖父は、長野県下伊那郡阿野村(現豊岡村、阿智村の北東)の村長で、満蒙「開拓」=侵略の国策を推進した人でもある。

 

印象的だった胡桃澤伸さんの言葉「(参政党に対しては)言葉で反撃するしかない。」そこで私は日頃の考えを以下のようにまとめた。

 

「米第一」「都民ファ」「日本人ファースト」と華々しいが、「○○ファースト」や「○○第一」と唱える輩にとって、「第二」は差別の対象になる。そして「日本人ファースト」の場合、「自分は日本人だから差別されなくて大丈夫」と考えるのは浅はかである。差別主義者は第二の差別対象がなくなると、第三、第四の差別対象を見つけることを性とする。

 

戦前の治安維持法による弾圧対象の変遷を考えて見れば、そのことは明らかではないか。最初の弾圧対象は共産党員で、「自分は共産党員ではないから大丈夫だ」と思っていたら、次は自由主義的批判的文化人(人民戦線事件、横浜事件)に、そして天皇制以外の宗教に弾圧対象が拡大したように、差別思想は次々と差別対象を見つけてゆく。

 

差別の根源である天皇制=身分的差別は廃止されなければならない。

 

 

メモ

 

 

ドキュメンタリー映画「あなたのいない村 満蒙開拓を語り継ぐ」の上映

 

阿智村から満洲へ満蒙「開拓」団が侵略。(会地村・智里村・伍和村が1956年合併して阿智村になった。)

大石真紀子(阿智村の職員、東京都出身)が胡桃澤伸(1966-59、精神科医、劇作家)に映画製作を依頼し、胡桃沢が戦後72年の20171、大阪で製作した。 「遊んでお父さん」 姉と二人で満洲から無事帰国できた野中章(あきら、79、当時10歳)の証言を元にしている。

 

昭和205

2013

阿智郷

中国密山市

 

194589日、関東軍は「開拓」民を置き去りにして朝鮮へ撤退した。

開拓民は逃亡中に敵に見つかるからと我が子を殺した。

佐渡開拓団の陣地へ逃げた。

ソ連軍が包囲した。

男は玉砕し、1500人が集団自決した。

 

野中さん家族は中国人に捕まった。姉を差し出され、それ以来生き別れのままである。

 

女は男装して逃げた。野中さんは当時10歳だった。

 

阿智村職員の大石真紀子は「会地村報」を調べた。

 

満洲へ行けば補助金を出した。

世界恐慌時に繭が暴落したが、それ以後は持ち直した。それでも戦争協力の姿勢が求められた。

阿智村平和記念館(阿智村にある満蒙開拓平和記念館)に野中章の証言が展示されている。

 

二川舞香が振付、村民劇…

「タンポポの花」

 

姉と二人で日本に帰った野中は当時10歳だったが、「乞食が来て寝とる」と級友たちに言われた。

 

下伊那郡が(満蒙派遣へ)特別指定され、昭和18年、派遣世帯数3年間で200世帯が目標とされ、支援金や補助金を出し、結婚を斡旋しても、応募世帯は少なかった。そこで昭和19年、30軒単位で構成される常会で人数割り当てが行われ、村の助役が毎晩野中家を訪れて勧誘した。

昭和19年、先遣隊を派遣。

 

昭和20年、計画見通せず○○

64世帯196人中121人が死亡。

 

村民劇「タンポポの花」

 

 

講演 胡桃澤伸

 

本映画は2017年に放送されたものである。2016年から17年にかけて製作した。

今回の映画の上演と講演会を企画した「方正(ほうまさ)友好交流の会」も解散するらしい。(「方正」は中国の地名。ハルビン市郊外の方正県に5000人の日本人を葬る日本人公墓がある。)

 

私の祖父は河野村の村長だった。河野村(現豊丘村)から100人が満洲へ行った。(東京新聞では1945年春、27世帯、95人を吉林省に送り出した。)

高○○女…

祖父は自殺した。

私はいつも考え続けている。

 

映画(劇)は村民プロジェクトとして始まり、2016年の秋から活動を開始した。大石さんからの依頼による。大石さんも東京の人だが、「まいかさん」も東京の人である。

 

大石さんは2015年のころから戦争について考えるようになり、大石さん主催でトラックデモをしたという。

 

野中さんのインタビュー 三沢あき(広島県出身)

 

(劇の)脚本を書いてくれと言われた。

 

阿智村の人は満蒙開拓団のことを知らない。

 

金田… 中国帰国者 アフリカルーツの人も(職員の中に?)いる。

 

村長は反省していない。西沢権一郎(ごんいちろう、内務省官僚で長野県の上級役職を歴任)は、戦後長野県知事1959-1980になり、「慰霊」の字を碑文に書いたが、謝罪はなかった。

 

劇に子ども16人が出演している。

 

野中姉弟の二人は日本に帰ってから別々の家に預けられた。

 

医師は希望を処方することである。自由にやっていいという問いかけをする。

 

被害者であったアジアの人たちに伝わる話でなければならない。

中国帰国者の感想…

祖父の反省…

中国に対する謝罪がないと中国人留学生に批判された。

 

吹田公民館は使用料が無料。

 

参政党は企業「富士住宅」を通して在日コリアンに対するヘイトを配布した。

 

参政党憲法草案

 

1-3「天皇は神聖にして侵すべからず」

5-2「日本を守る義務」

 

言葉で話すしかない。

「ファースト」

 

満蒙「開拓」でなく満蒙侵略とすべきである。

2023年、「中国朝鮮蒙古追悼碑」に書かれた「拓魂」に「鎮魂」という貼り紙(板)をした。

加藤莞爾が書いた…

末広さん…

 

 

週刊金曜日によれば、

 

在日詩人の金時鐘(しじょん)は4・3事件を経験し、作詩したが、彼が言うには「気の毒だだけではだめだ、どのように気の毒なのかがなければだめだ。」

 

慰安婦問題でも、日本人女性自身も体をとられたのだから「お互い様だ」というのではだめだ。

 

 

著書紹介・販売

 

早稲田新書『…』

劇や映画のシナリオ

戦後の米軍人相手の慰安婦問題

 

50人参加。Zoom参加者にもレジュメをシェアしている。

1階でこれから懇親会1000

 

 

東京新聞 胡桃澤伸 2024124 1200 有料会員限定記事

 

村民73人の集団自決、自責の念で自殺した村長…「その孫だからこそ」満蒙開拓団の悲劇語り継ぐ 劇作家・胡桃沢伸さん

 

 

 戦時中に旧満州国(中国東北部)の満蒙(まんもう)開拓移民として送り出された長野県旧河野村(現豊丘村)の村民の多くがソ連の侵攻時に集団死し、村民を送り出した村長は自責の念に駆られて自死した。一連の悲劇はなぜ起きたのか。村長の孫で医師・劇作家の胡桃沢(くるみざわ)伸さん(57)が28日、東京都三鷹市で「河野村開拓団と祖父と私」と題して語る。(佐藤直子)

 

 「幼いころ、祖父の(もり)は戦争で死んだと聞かされていた。けれど、近所の子に『おまえのおじいちゃ(祖父のこと)は自殺した』と突然言われたことがあって」。胡桃沢少年は尋ね返せなかった。親にも聞けなかった「真相」を知るのは37のときだ。

 一つの記事が地元紙に載った。大戦中に農業「移民」や青少年「義勇軍」などとして渡満体験を持つ人に聞き取りを進めていた飯田市歴史研究所に、父が盛さんの遺品の日記を寄贈したことを伝えていた。「君のおじいさんのことでは」と言って友人が記事を送ってくれた。

 

国策に加担した祖父について語る胡桃沢さん

 

 1932年、中国に傀儡(かいらい)国家「満州国」を建国した日本は、農村部などから移民を送り出し、その数は敗戦までに27万人。日米開戦後は、町村単位で地元に残る人と満州に送る人を分ける「分村移民」を推進し、各自治体に送り出し人数が割り当てられた。当時河野村長だった盛さんは分村移民を決断した一人だった。45年春、27世帯、95人を吉林省に送り出している。

 しかし開拓団の成人男性は敗戦直前に徴兵され、村に残った女性や子ども、高齢者73人は、ソ連軍侵攻時に日本人に土地を奪われた中国の人たちに襲われ、帰国をあきらめて集団死翌年、悲劇を知った盛さんは村民を送った罪責から自ら命を絶った。42歳だった。

 

◆国策にのまれた祖父、重い事実から学び

 

 「悩んだ末の決断とはいえ、村民を送り出し、死に追いやった責任を感じて祖父は生きていけなかった」。事実の重さに打ちのめされながらも、胡桃沢さんは事実から学ぼうとした。

 河野村と同じ下伊那内の阿智村にある満蒙開拓平和記念館に足を運び、河野村の集団自決をただ一人生き延びた男性に会った。中国の河野村開拓団入植地も訪ねた。盛さんの日記からは、国策にのまれていく祖父の姿を見た。

 「くるみざわしん」の名で戯曲を発表してきた胡桃沢さんには、日本軍慰安婦など戦時性暴力や、町おこしのために放射性廃棄物の処分場誘致を画策する男を扱った作品などがある。

 戦争の加害や国家の欺瞞(ぎまん)を見つめてきた劇作家は今、祖父の過ちや故郷の悲劇も自ら語ろうとしている。

 

◆「次の戦争に加担しないため」

 

 「厳しい言い方だが、祖父は村長として甘かった。国に協力しない者は非国民と非難された時代、国策に従わない選択はなかったと言う人もいる。けれど、僕はその声にうなずきたくないんです」と胡桃沢さん。

 身内の痛みをもあえて語る。なぜか。「次の新たな戦争に加担しないためです。祖父の誤りを語るのは孫である僕の役割。僕が言わなくて誰が言えますか?」

 

 講演会を三鷹市と共催するNPO法人「中国帰国者の会」の前身は、旧満州に放置された「中国残留婦人」の一人、鈴木則子さんら十数人で1982年、産声を上げた。事務局次長の橋本美緒さんは「胡桃沢さんの講演を通して満蒙開拓とはなんだったのかを考えたい」と話す。

 会場は三鷹駅前コミュニティ・センター。開演は午前11時半(開場同11時)。胡桃沢さんの話のほか、信越放送制作ドキュメンタリー「決壊 祖父が見た満州の夢」の上映などがある。定員60人。参加無料、事前申し込み不要。

 

 

2025年7月9日水曜日

映画『ハルビン』20250708 高崎イオンシネマ

 

映画『ハルビン』20250708 高崎イオンシネマ

 

 

伊藤博文の印象 私の伊藤博文像は『伊藤博文演説集』に基づくもので――それも大分以前に読んだので記憶が定かでないが――、如才ない、多弁の男かと思っていたが、本映画での伊藤博文像は、権力者然としていて、言葉少なく、冷酷な印象だった。

 

韓国ではジャンヌダルクのような女性像が、尹錫悦非常戒厳軍の鉄砲の砲身を掴んで抗議するなど、記憶に新しいが、本映画でもそういう女性が登場する。馬に乗り、普段は寡黙だが、必要な時には大声で発言して、かっこいい。実話ではないのだろうが、否、そういう人も実際今も昔もいたのかもしれない。

また「19091026日、ハルビン駅で、安重根が伊藤博文を暗殺した」と、教科書では教えられているが、映画では安重根の単独犯ではなく、義兵集団によるものとして描かれている。史実はどうだったのだろうか、おそらく集団によるものと考えるのが合理的かもしれない。

 

ところで映画館(イオンシネマ高崎)の音声が大きすぎて、耳を手で塞いでいた。映画館は大音量をサービスと考えているのかもしれないが、心臓に悪い。頻脈が起りはしないかとひやひやしながら見ていた。

 

史実に関して 映画で伊藤博文がハルビンでのロシアの某代表との会見の際に、「ロシアも、もともと中国の土地(ハルビン)を占領しているではないか」と指摘していて、映画製作者もロシアに対する批判的視点を持っているのだなと感じたのだが、家に帰ってWikiで調べてみると、「満洲」領有権の複雑な動きが分かった。

 

まずロシアが東進し、満州に手をつけた。

 

1689、ネルチンスク国境画定条約 黒竜江(アムール川)・外興安嶺(スタノヴォイ山脈)を中露の国境とした。

1858、璦琿(アイグン)条約・天津条約 ロシアは満洲北部(それまで清国領とされていたアムール川左岸)を占領し、沿海州(外満洲、ウスリー川以東)を「共同管理地」とした。

1860、北京条約 「共同管理地」=沿海州や、旅順・大連をロシア領に。英仏も絡む。

1895、三国干渉の余波で、ロシアが満洲横断鉄道(東清(中東)鉄道)の建設権を獲得した。

1900、義和団事件 ロシアが実質的に満洲を占領

 

1905、日露戦争 旅順・大連は日本領に。北満洲がロシア領に、南満州(の鉄道沿線)が日本領に。

 

 

1905、乙巳保護条約 日本が韓国の外交権を剥奪。

1909、伊藤博文暗殺

1910、韓国併合

 

 

1918-1922, 1925、日本はソ連成立の時の対ソ連戦争で、東シベリア一帯を一時支配した。

1931、満州事変で日本は満州を実質占領した。

 

 

2025年6月29日日曜日

南橘地区九条の会結成17周年の集い 20250629 日

 南橘地区九条の会結成17周年の集い 20250629 日 南橘公民館

 

 

開会 清水ひさとし

挨拶 萩生田(北代田)

日本舞踊 下田澄江(田口)

みんなで歌おう ピースコーラス(えんどう) 

 

「北上夜曲」は恋などと甘ったるいと当局から禁止された。

国鉄民営化1987へのレクイエム

 

 

1年間の活動報告・方針 浅尾事務局長

 

1回、ニュースを会員に発送

署名活動

学習会、スタンディング

戦争遺跡発掘の一環として青柳町神明宮の帰還兵の碑誌の宣伝。南橘地区文化祭に参加。

九条ポスターの普及

福島原発避難者との交流

「戦後80年企画 地域から戦争を考える パート128/9-11に参加

紙芝居「前橋くうしゅう わたしの八月五日」の普及

 

 

笠原説十九司「憲法9条の発案者は幣原喜重郎首相!」―その証拠はここにある―

 

 中里村の生まれ。東京教育大、家永三郎門下生、教科書裁判にも参加。

 

 安倍晋三は日教組を目の敵にしていて、反対の時はすぐ「日教組!」と言った。

仮想敵をつくって軍事費を増額するという手法が繰り返されている。

日本は原発を攻撃されたらひとたまりもない。

朝日新聞は安倍晋三に「記者会見に呼ばない」とバッシングされ、反対意見を書かなくなった。

青バッジはもともと拉致被害者を助ける会のものであったが、今では実質的に日本会議の会員を意味している。日本会議は神社本庁=靖国神社が組織した。国民民主や維新の議員(前原誠司)も青バッジをつけている。

 

憲法九条幣原喜重郎起草説がなぜ広まらないのか。

 

米は岸を利用した。岸を3年後に牢屋から解放し、その反米を親米に変えさせた。

岸は満州でのアヘン専売で大儲けし、小佐野賢治を利用した。

岸は嘘つきで金権政治家。

 

憲法学者の古関彰一(『日本国憲法の誕生』岩波書店)は、私の幣原喜重郎憲法9条起草説に反論する。憲法学者は傍証を利用できない。

 

スチムソンは天皇制温存説。

 

今は核兵器の保有は違法となった。将来核保有国を国連から追放することになるだろう。

 

昭和天皇は重要な軍隊のトップに皇族を配置した。軍は天皇に左右され、天皇に反対できない。

軍歌は「死ね、死ね」と軍人を唆した。

日本は国民主権国家ではなく、カルト神国家であった。

 

 

質疑・意見

 

吉原大輔前橋市議「稼ぐ自治体」

 

昭和天皇の皇太子(平成天皇)の家庭教師は米人。昭和天皇の依頼で米から作家エリザベス・グレイ・ヴァイニング夫人を家庭教師として招いた。1946年から4年間英語教育をした。

 

憲法には二種類あり、憲法が権力を拘束する反面で、憲法を独裁者が利用する場合もある。

 

羽室メモと平野文書とが一致する。羽室メモとは羽室ミチ子の手紙であり、羽室ミチ子が娘に(羽室ミチ子とマッカーサーとの)ペニシリン会談について、口述筆記させたもの。それは憲法調査会会長の高柳賢三に送付された。

 

 

『日本国憲法9条に込められた魂』鉄筆文庫は、平野文書を含んでいる。

 

以上

 

2025年6月28日土曜日

高井ゆと里「LGBTQを裏側から考える 性の多様性と日本社会」

 

高井ゆと里「LGBTQを裏側から考える 性の多様性と日本社会」 20250626土 前橋市中央公民館

 

 感想 性的少数者の彼ら彼女らが平等に扱われるようにすることは、社会全体の差別をなくすことでもある。


司会 岡沢 写真撮影・録音禁止

 

小川あきら市長挨拶 6月は男女共同参画月間である。2024107日、前橋でレインボーパレードを開催した際に高井さんとトークをした。「早く結婚せよ」などと言われるが、人それぞれの価値観の違いを認めるべきだ。

 

 

高井ゆと里 群大倫理学准教授 トランス研究家 編著『トランスジェンダーと性別変更』(岩波書店)など。

 

関根に住んでいるが、これから東大勤務となり、東京に転居することになった。四国の生まれで、男の子として育てられた。講演中の出入は自由。

 

 

講演の骨子

 

1、社会構造 構造的女性排除

2、性の多様性?

3、構造的排除・差別

4、当たり前を変えて行く

 

 

1、小中学生の「運動が嫌い」という回答率は、男女差であって個人差ではない。書籍『どうして体育嫌いなんだろう』を参照されたい。

 

小学生 男8.0% 女15.9%

中学生 男8.6% 女21.2

 

政治家数における男女差の背景には、政治から女性を遠ざける何かがあるのではないか。立候補に必要な供託金300万円も、女の賃金は男の賃金の70%なのだから、女にとっては300万円以上の高額になる。群大の教員50人中45人が男。

 

女性を排除したカリキュラム、コミュニケーション、建物、ルール→疎外感→男女差別の不可視化、女性の社会からの排除。→社会全体へ男女差別が拡散する。→男性だけが出世できる社会。

 

群大には点字ブロックがなかったが、それは盲人が最初から除外されていたことを意味する。去年から点字ブロックが建設されたが。

クラスの委員長は男と決まっていた。

 前橋の街づくりを考える「太陽の会」の構成員は男ばかり。私が住んでいる関根の夜は暗くて怖い。前橋は女性や歩行者を排除している町だ。私は薬を飲んでいるので車が運転できない。

 

 

ここでAffirmative Action(社会に対する積極的介入)を起こさなければならない。

多様性Diversityと包摂Inclusionは、逆に言えば画一性と排除を物語っている。

 

誰が基準になっているのかということだ。

 

 

2、LGBTQの不登校経験

 

中学生 全国 6.7% LGBTQ 23.6

高校生 全国 2.4% LGBTQ 10.2

 

10代の自殺願望 10代は家から離れられないから深刻だ。LGBTQ 53.9% (普通の人の3.3倍)

10代の自殺未遂 LGBTQ 19.6% (普通の人の3.6倍)

 

性のマイノリティーの抹殺

 

QQ+(同意)の存在は全人口の33.5

G、バイ男性 1.01.3

L、バイ女性 1.01.3

Aセクシャル(無性愛) 1

 

トランス

女 0.1

男 0.1

どちらでもない 0.34

「性を移動する」人は0.05

 

 

制度上の問題

 

・同居人として賃貸契約ができない。パーティーを開いてうるさくすると思われている。

・献血を拒否される。

・養子・里親を迎えられない。

・受診を拒否される。

・教員をやめさせられた人がいる。

・学校や会社で通称名が使えない。

・投票券に男女別があり、トラブル。投票所の係員は近所の人。

・経済的貧困

 

 

救済組織

 

net

にじーず

ReBit

LGBT法連〇

NIJIIRODIVERSITY

「パレルの」前橋

 

援助は抽象的ではなく、本人の必要に応じてやること。「制服を着たくない」という必要=要望に応じてやることである。

 

以上

 

2025年6月22日日曜日

荻野富士夫「治安維持法は今も生きている」

 

荻野富士夫「治安維持法は今も生きている」20250621 土 エデュカス地下会議室 『治安維持法100年 「新しい戦中」にしないために』発行記念 「治安維持法とは何だったのか その歴史と現在を考える」 主催 歴史教育者協議会、大月書店

 

 

感想 荻野富士夫さんは柔和なフェイスであるが、坦々とした語り口の中に、綿密に史実を掘り起こし、治安維持法による弾圧の実相に迫ろうとしているように思えた。

 

 

メモ

 

司会 桜井 

 

大月書店刊、荻野富士夫・歴教協編『治安維持法100年』第3章の1「戦後、治安維持法体制の断絶と連続」を執筆した関原正裕は本書の編集委員でもある。

 

荻野富士夫さんは1953年に埼玉県の生まれである。

 

 

講演 荻野富士夫

 

記録上は「7万人を検挙」とあるが、令状もなしに引っ張られた人がいて、実際は7万人ではなく、50万人検挙されたと思われる。それは統計には出ていない。

 

「留保」処分は1931年から36年までの6年間だけ行われた処分である。それは転向への誘導として使われた処分である。

 

「被疑者」→告訴されて「被告」となる。→予審訊問(調書)→公判or免訴(免訴はほとんどない)23か月で結審。

 

予審制度はフランスから輸入されたもので、フランスでは現存しているが、日本では検察の横暴で不評廃止になった。

 

 治安維持法施行の前半10年は対共産党で、後半10年は宗教や社会民主主義者を対象とした。

 

1941年ころ、共産党員が転向せずに出獄→保護観察、予防拘禁

 

 前述の留保処分の対象のほとんどは学生で、学生は放免されても9割が停学や退学処分を受けた。これは強制的道徳律といえる。会社員は解雇された。教育勅語の精神が「国体」の中に入ってくる。

 

 

 植民地では執行猶予ではなく実刑が多く、刑の重さも日本の23倍重かった。その理由は独立運動であった。朝鮮人に対しては放火など併合罪適用で重い罰を科された。起訴率は日本の3倍であった。

 

台湾では2人が死刑になった? 台湾では4322人が死刑になった。P.5

 

満洲国では2000人が死刑になった。突出している。独立戦争との関係らしい。

「臨時法院」「特別治安廷」とはどこでも裁判所を開廷することができるというもので、どこでも安易に死刑判決をして死刑を執行した。

 

 

質疑

 

満洲国での「合作社事件」1941.11 6人 佐藤大四郎が無期刑に 合作社とは農協のようなものである。捜査記録が発見され2008.10、その結果この事件はでっち上げだったらしい。(Wiki

その次に「満鉄調査部事件」19421943が起こった。

 

 

感想 今は戦前の日中戦争開始前の1937年ころのような状況であり、各種弾圧法が整備され、今やその実施を待つのみとなったというのだが、このままただ権力に流されるままに、また戦争と弾圧の時代に取り込まれていくのだろうか。マゾヒスティクに。軍備増強と対米追随、中国や北朝鮮を敵視するキャンペーンを常日頃垂れ流す自民党の支持率が常に他党の2倍の支持率を維持している。沖縄では戦争準備が着々と進められ、いつ戦争が始まってもおかしくない状況だ。原発も再稼働賛成が4割にも復活してきた。この国はどうなっていくのだろうか。ガソリンの値段や不倫やコメの価格や裏金などがそんなに重要なのだろうか。なぜ軍事費がテーマにならないのか。不思議でならない。

 

 

参政党憲法案2025.5

  参政党憲法案 2025.5   天皇を神聖視し侵すべからず 1-3 とすることの意味は、不敬罪による死刑(幸徳秋水らの死刑)を意味する。   日本人は「国」を守らなければならない 5-2 は、徴兵制を意味する。   古典素読、神話、修身、武道を必修科目...