高井ゆと里「LGBTQを裏側から考える 性の多様性と日本社会」 20250626土 前橋市中央公民館
司会 岡沢 写真撮影・録音禁止
小川あきら市長挨拶 6月は男女共同参画月間である。2024年10月7日、前橋でレインボーパレードを開催した際に高井さんとトークをした。「早く結婚せよ」などと言われるが、人それぞれの価値観の違いを認めるべきだ。
高井ゆと里 群大倫理学准教授 トランス研究家 編著『トランスジェンダーと性別変更』(岩波書店)など。
関根に住んでいるが、これから東大勤務となり、東京に転居することになった。四国の生まれで、男の子として育てられた。講演中の出入は自由。
講演の骨子
1、社会構造 構造的女性排除
2、性の多様性?
3、構造的排除・差別
4、当たり前を変えて行く
1、小中学生の「運動が嫌い」という回答率は、男女差であって個人差ではない。書籍『どうして体育嫌いなんだろう』を参照されたい。
小学生 男8.0% 女15.9%
中学生 男8.6% 女21.2%
政治家数における男女差の背景には、政治から女性を遠ざける何かがあるのではないか。立候補に必要な供託金300万円も、女の賃金は男の賃金の70%なのだから、女にとっては300万円以上の高額になる。群大の教員50人中45人が男。
女性を排除したカリキュラム、コミュニケーション、建物、ルール→疎外感→男女差別の不可視化、女性の社会からの排除。→社会全体へ男女差別が拡散する。→男性だけが出世できる社会。
群大には点字ブロックがなかったが、それは盲人が最初から除外されていたことを意味する。去年から点字ブロックが建設されたが。
クラスの委員長は男と決まっていた。
前橋の街づくりを考える「太陽の会」の構成員は男ばかり。私が住んでいる関根の夜は暗くて怖い。前橋は女性や歩行者を排除している町だ。私は薬を飲んでいるので車が運転できない。
ここでAffirmative Action(社会に対する積極的介入)を起こさなければならない。
多様性Diversityと包摂Inclusionは、逆に言えば画一性と排除を物語っている。
誰が基準になっているのかということだ。
2、LGBTQの不登校経験
中学生 全国 6.7% LGBTQ 23.6%
高校生 全国 2.4% LGBTQ 10.2%
10代の自殺願望 10代は家から離れられないから深刻だ。LGBTQ 53.9% (普通の人の3.3倍)
10代の自殺未遂 LGBTQ 19.6% (普通の人の3.6倍)
性のマイノリティーの抹殺
Q、Q+(同意)の存在は全人口の3~3.5%
G、バイ男性 1.0~1.3%
L、バイ女性 1.0~1.3%
Aセクシャル(無性愛) 1%
トランス
女 0.1%
男 0.1%
どちらでもない 0.3~4%
「性を移動する」人は0.05%
制度上の問題
・同居人として賃貸契約ができない。パーティーを開いてうるさくすると思われている。
・献血を拒否される。
・養子・里親を迎えられない。
・受診を拒否される。
・教員をやめさせられた人がいる。
・学校や会社で通称名が使えない。
・投票券に男女別があり、トラブル。投票所の係員は近所の人。
・経済的貧困
救済組織
Tnet
にじーず
ReBit
LGBT法連〇
NIJIIRODIVERSITY
「パレルの」前橋
援助は抽象的ではなく、本人の必要に応じてやること。「制服を着たくない」という必要=要望に応じてやることである。
以上
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