「ひとは何ゆえ他者を教育する資格を与えられるのか――政治と発達の視点から考える」吉田一郎 2021
感想 著者は教育実践について、権力的に上から目線で子供に教えるのではなく、子どもの学ぶ権利を擁護する立場に立つべきであるとし、このことについて戦前の歴史の反省(政治)と、子供の学ぶ過程における自主性・自発性(発達)の観点から説き進める。
著者は教育研究集会(同和教育研究、生活指導研究、生活教育研究089)に関わっているようであり、その知見を高く評価している。
参考文献
歴史分野
『ボクラ少国民』山中恒 講談社文庫1989
『古事記』
「東洋大日本国国憲按」植木枝盛
『植木枝盛選集』岩波文庫 家永三郎編
治安維持法によって弾圧された
旭川師範学校美術部の菱谷良一
『二十四の瞳』壷井栄1952 綴り方指導をして警察にアカと呼ばれ教師を辞した女教師大石先生
「軍人勅諭」明治15年
「戦陣訓」1941 東条英機
『餓死した英霊たち』藤原彰 ちくま学芸文庫2018
自主的な特攻隊 大西瀧治郎発案
『人間の条件』五味川純平 小説1955と映画1959—1961 満洲鉱山会社、ロシア参戦
「教育勅語」明治23年
奉安殿、奉安室、奉安庫 1918年大正7年12月朝鮮龍山元町小学校の鈴木志津衛校長が火事で焼死
「子どもの権利宣言」1929,
1959
「子どもの権利条約」1989採択、1994年日本が批准。
文部省の「特別権力関係論」「部分社会論」
心理学
幼児のスプーン学習 子供の自発的学習意欲
ヴィゴツキー「発達の最近接領域」理論
未知に挑む科学教育、芸術教育、技術教育
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