原爆下の広島軍司令部 松村秀逸 1951年8月号 「文藝春秋」にみる昭和史 第一巻 1988
感想 2020年12月21日(月)
軍人の精神構造はどうなっているのだろうか。命令で動く機械のように律義な人間か。戦いのプロが、何と平和主義者に様変わりなのだ。以下を見られたし。
「(8月15日の天皇の)御放送の中に『忍びがたきを忍び、堪えがたきを堪え…万世に太平を拓かん』との御言葉があった。万世に太平を拓く、永遠の平和は、いつ来るであろうか。戦争なき世界が、いつ現実の日程に上るであろうか。…かくて人類は、原爆の脅威にさらされながら、平和の彼岸に向って進みつつあるのではなかろうか。原爆の威力を身をもって体験した私は、恒久平和への希求において、人後に落つるものではない。…」663
筆者は当時広島軍司令部の要、陸軍少将で中国軍管区参謀長であった。鬼畜米英ではないのか。
戦前は、天皇や軍首脳に、そして戦後は米軍に律義に忠誠を尽くすということか。
追記 2020年12月22日(火)
日本人には他者との関係によって鍛えられた思想がないのかもしれない。狭い自己中の日本の歴史を通してしか世界を見ることができない。今のトランプ支持のアメリカの民衆が自己中であるのと同様だ。
0 件のコメント:
コメントを投稿