映画劇場経営論 小林一三(いちぞう) 1935年、昭和10年10月号 「文芸春秋」にみる昭和史 第一巻1988
巨人軍悪戦苦闘記 三宅大輔 1935年、昭和10年11月号 「文芸春秋」にみる昭和史 第一巻1988
感想
映画産業家の三宅一三氏も、プロ野球団が創設された当時コーチをしていた三宅大輔氏も、現代の職業人と何ら変わりないその道の達人である。質の高い映画を作り、廉価でできるだけ多くの人に映画を見せたいという三宅氏や、米国のプロ野球選手と親善交流し、日本のプロ野球の発展に貢献したいという三宅氏が、なぜ戦争を阻止できなかったのか。
鍵は、マスコミ、教育、それに暴力=テロか。その影響力が大きい。マスコミが真実を報道できず、教員が真実を語ることができず、人々が暴力にひるみ自らの意思を曲げるような社会を「政治」がつくるならば、その社会の前途は暗い。今の日本はどうか。
三宅一三氏は阪急、宝塚少女歌劇、東宝などを創設した。本文では映画産業の大衆化と質の向上が経営的にも採算が合うという。
一方、三宅大輔氏は、慶応大学卒で、野球、陸上競技などスポーツ万能選手で、プロ野球団東京ジャイアンツ(正式名称は大日本東京野球倶楽部)のコーチである。本文は、米国遠征記であるとともに、プロ野球の必要性を唱え、「野球は道楽ではなく本職でなければ本気でやれない」という。
以上 2020年9月13日(日)
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